生命科学がゆく

生命科学系の研究室に関する2ちゃんねるのスレッドを見ていると、
なかなか厳しいものを感じました。
ピペット作業と動物管理の繰り返し」
まるで土方作業のようだとの嘆きが散見。
なぞの「ピペット土方」という言葉が出来ている・・・
自分の状況がうまくいっていないというので、
悪い方向の事柄ばかり書かれているというのは否めないと思います。


にしても、ポス毒、もといポスドクのポスト問題。
アカデミックで生き残るのは辛そうです。
教授との相性も、これ相当重要ネ。
博士課程までは学費を払っていますが、
それ以降は雇ってもらうという形になります。
「雇用」ということに関していえば、
俄然、企業のほうがちゃんとしています。
「働く環境」としてはいいとは言えないと思います。
研究に没頭するようなタイプであればいいのでしょうが・・・
「生活」がかかってくると、どうしても苦しい。
その人が何を「しあわせ」と思うかにも、モロに関わってきます。
「幸せって、なんだっけ?」みたいな事を考えると、
状況があまりよろしくないのであれば、研究から身を引くことも考えますよね。
で、どこに行くとなると、思いつかない。
それまでのキャリアを考えると、どうもねぇ。
「アイドルが芸能界から引退して、さぁ何ができる?」みたくなります。


生命科学を学んだ者はどういうところに行き着くのか?
バイオ系ポスドクが多いという状況には、
生命科学に特有の何かが起因しているはずです。
それは、実験自体が慣れれば「誰でも出来てしまう」というところに
ありそうっぽいと個人的には思っています。
(土方と言われてしまうのも、この辺りに原因があります)
背景にある知識さえすりかえれば、
別の研究室に行っても通用するのではないでしょうか。
「手に職」という意味では結構弱いんです。
問題はツールがそろってるか、そろってないかです。
自分はどうであれ・・・ん?


これもやはりツールの活かし方が重要ではないですか??
昨日も書きましたが、学んできたことをどう活かすかということを
身に付けるのが勉強の一つの意義であろうと。
生命科学もその辺りが重要だということになります。
なので、生命科学を学んだからといって、
その専門性をあまりウリにしないほうがよろしいということも思います。
生命科学者は「計画の練り方」をウリにする。
専門性にしがみつかない生き方。
リカさん、僕、少し考えてみます。